· 

委員会視察

5/14~17まで3泊4日で民生常任委員会の視察に行きました。

 

5/15 長崎県大村市 ごみステーション化推進事業

5/16 佐賀県唐津市 子育て緊急サポート事業「ラビットくん」

5/16 福岡県大川市 子育て支援総合施設モッカランド

 

順を追って報告します。

大村市 ごみステーション化推進事業

大村市は、可燃ごみが有料、不燃ごみと資源物は無料回収となっています。

約17%(約7,000世帯)が戸別収集のままだったため、平成29年7月より燃やせるごみのステーション化推進事業を開始。

 

支援内容は

・折りたたみ式ごみボックスの貸し出し

・ごみステーション整備費用の補助(可燃は最大8万円以内の補助率100%、不燃・資源は最大27万円で補助率45%以内)

・カラスネットの貸し出し

・昔使われていたコンクリート製ごみボックスの無償回収

です。

貸出のごみボックス。折りたためて収納できる。緑色が持ち運び型。黒色が固定型。


ごみステーションの管理は町内会が行っている。不燃物と資源物の分別・整理、収集日の立会も。町会未加入者は、未加入者同士でステーションを設置しているケースも。

 

今後の課題として、町内会の加入率の低下傾向により、町内会を主体として現在のごみ収集体制を維持することが難しくなると思われること。

ステーション以外の取組として、ゼロカーボンシティのひとつの事業として、12ℓのゴミ袋をレジ袋として販売する実証実験をR5に実施。

R6からは本格実施する予定で、10万枚作成中。

(感想)

ごみステーションの管理を誰が行うのか。

これは全国的な問題。室蘭市の集約化事業では市が行うことになっているが、他地域との整合性をどうやって図っていくか。

貸出ごみボックスは折り畳み式で、便利そう。価格も緑色は3万円以内のようで、導入しやすいのでは。ただ、耐久性の問題もあり、数年に一度の修繕等は必要とのこと。

唐津市 子育て緊急サポートセンター事業「ラビットくん」

子育て支援センターでは4つの事業を実施。

①相談

②講座など 地域の拠点

③病後児保育

④緊急サポートセンター

 

視察項目である④の最大の特徴はサポーターと利用者のマッチングがないこと。

そのため、サポーターが見つかれば当日でも利用が可能。

理由として、子育て時には予測ができない緊急事態が発生することがあり、そういう時こそ助けが必要。

送迎と託児があり、託児はセンターでは最大4組が利用可能。

サポーター登録95人のうち、実際に活動しているのは30人。

モチベーションをアップするため、「繋がり」を大切にしている。

具体的には、月1回のファミサポ通信を渡したり、健診時にファミサポのチラシ配布を手伝ってもらう等。

利用時間は6時から21時で、休日なし。

 

事業を行っているのはNPO法人唐津市子育て支援情報センター。

平成16年に任意団体としてスタート。

行政ではできない所を担っている。

平成16年に官民共同で組織された「元気再生委員会」で出た提言と施策により、様々な子育てに関する事業を開設し、それぞれの事業が連携し子育てをサポートすることになった。

 

センターは保護者からの生の声を聞き、様々な提言を行い、唐津市はそれを施策に反映させている。

たとえば、からつっ子応援ギフトのバックもそう。常に子育て世代の目線にたった支援を行っている。ここまでできる民間団体は本当にすごい。

 

 

自立するバック

市で用意したもの。真ん中はリュック。

自分では買えない高価なおしり拭きも。

企業からの協賛品

サポーターさんのご紹介

キッズルーム。月曜定休

唐ワンくん(唐津城築城400年を記念して誕生したマスコットキャラクター)

旅館を改装して作られたため、景観が最高!


大川市 子育て支援総合施設モッカランド

市内に点在していた老朽化した施設を集約し、妊娠から子育て期までワンストップで支援。

内容としては

①子育て世代包括支援センター

②子ども家庭総合支援拠点

③児童の発達支援

④地域子ども子育て支援拠点

⑤ファミリー・サポート・センター(社協委託)

⑥子育て世代の就労支援

 

特徴的なのは、組織・職員体制。

①~④までの4つのチームがあるが、横串になっており、3つの係すべてに4つのチームが関わっていること。

また、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、管理栄養士、保健師、助産師、看護師、保育士の専門職も在籍。

 

幼児ことばの教室では、言語聴覚士が対応。令和5年度は16~17人が登録され、それぞれ月2回の支援を受けていたそう。

 

発達支援については、最近民間の児童発達支援センターができたため、今後連携していく予定。専門の療育につなぐまでのサポートとして、市の事業を位置づけ。

また、保育所等を訪問する幼児教育カウンセラー事業は大学の先生(作業療法・言語聴覚)に外注しているとのこと。障害への対応を専門家が行っているのがすごい。

 

相談事業である「にこにこ相談会」は学校からの相談が増加。

 

目指す使い方は「ついで」

施設内にはカフェ、周辺施設には公園や図書館もある。

子育て世代以外も出入りができるので、世代間交流もできる。

 

また、休館日が火曜日であることも注目。

室蘭市は土日が休館であり、共稼ぎ世帯は利用が制限されるという課題もある。

 

大川市は家具のまち。木の施設案内。

ふるさと納税も16億くらいあるそう。

個室の相談室

外で遊べる空間も

カフェ

クローバー文庫

おむつも売っている自動販売機