地域通貨ネギーと書かない窓口についてご説明いただきました。
【地域通貨ネギー】
平成30年にトラストバンクとの官民連携事業としてスタート。
渋沢栄一翁の「論語と算盤」つまり「道徳と経済」に習って事業スキームを構築。
まずは「算盤」に着手し、市民にネギーを使ってもらうために様々な取組を実施。例えば、コロナ交付金を活用したポイントアップキャンペーンや口座振替キャンペーン等。
令和元年からの5年間で一定の成果が出た。
令和5年度からは「論語」に着手。
「論語」に該当することとは、地域課題の解決や、ネギーが市民へのインセンティブとなり様々な行動変容をもたらすもの。
第一弾として、「選挙の投票率アップ大作戦」を行い、県内投票率の順位が63位から54位にアップ。
第2弾は「あなたが深谷の広報大使!特産物PRでふるさと納税アップ大作戦!!」。これは只今集計中。
また、能登半島地震への義援金もネギーでできるように。
その他、今まで行ってきた現金書留での送付(敬老祝金等)をネギーカードで行うなど、費用の削減にも取組む。
事業費は令和4年度決算額で約6800万円で、事業費全体の2.92%。ふるさと納税の寄付金で運用。市民がチャージした金額は22億。この金額が市内の経済循環に確実に使われたことに。
今後の課題は、ポイントアップキャンペーンに頼らない運営体制の構築。
(感想)
お得感も大事ですが、市内の経済循環の大切さを市民と共有し、実際に運用していく取組が素晴らしいと感じました。
本市でもらんらんPayのさらなる活用が必要で、いかに地域のお金を漏れなく地域にまわしていくのか、具体的に取組む必要があると思っています。
【書かない窓口】
記載台がなく、番号が呼ばれたらその場のやり取りで申請書が完成。
銀行の窓口で、申請書を書いてから番号をとったらよいのかいつも迷いますが、その必要もなし。
平均発行時間も
証明書20分→11分
住民異動45分→20分へ削減。
今まで人手入力していたものをRPAで自動入力。
審査する職員を増やせばもっと短縮は可能。
今後は市民課等窓口部門以外との連携を進めているそう。「手続き案内書」の下にバーコードがあり、そこを他の課が読み込めば本人確認等の手続きが省略できる。
取組のきっかけは行革。
定型業務の職員を減らし、相談業務や政策課題の職員を増やす、職員の適正配置が求められていた。
導入費用は4460万円。そのうちイニシャルコストは4000万円。人件費の削減効果が約2370万円だったので、2年で回収。
今後は、R7の国の標準化とどう整合性がとれるか。
支払いはセルフレジも導入されていた。
納付書のセルフレジも!
(感想)
市民の方から転出手続きに1時間以上かかったと苦情を頂いたことがある。
その中には同じ内容を何度も書かなければならない申請書の存在が。
本市も庁舎体制が数年後に変わるので、市民の利便性を高めて、職員にとっても負担が経る窓口体制を考えていく必要がある。