8月29日は釧路市を視察させていただきました。
〈生活保護受給者自立支援プログラムについて〉
釧路市では自立を3つに定義
①日常生活の自立(生活リズム等の自己管理)
②地域社会での自立(社会的つながりをもつ)
③就労による自立
①から③までそれぞれの人に合わせて段階的に取り組んでいる。
就労体験的ボランティア事業プログラムや就労体験プログラムは、市内の企業や事業所に事業の主旨を説明、監督者をつけてもらう等理解してもらった上で連携。
参加者は感謝される体験をすることで、自分も誰かの役に立つことができると感じ自尊感情が高まり、支える側にシフトしていくことも。
組織体制も考えられており、高齢者対応の係と、それ以外の係に分かれており、会計年度任用職員として、年金相談員や債権管理担当員、精神保健福祉士等もいる。
すべての事業は市の単費によるものではなく、生活保護費自立支援プログラム関係と、生活困窮者自立促進支援事業費で行われている。
(感想)
独自事業ではないので、他自治体でも展開できるかも。ひきこもりの方が外に出るきっかけを作ることは必要な取組。
社会とのつながりが再構築できれば、人生に対する見方が変わるかも。
〈ビジネスサポートセンターK-Biz〉
ワンストップでできる無料の経営相談で伴走型支援を実施。
相談者の約9割が「よい変化があった」と回答。
成果を出してる理由は「人」
○中小企業支援の専門家ではない民間の第一線で働いてきた有能な人材がセンター長
○当然、報酬も高いが(年間1200万円)、1年契約で成果を出せなければ契約解除
○全国公募で、応募者は多数。
他自治体のビズとの連携や、相談者間を繋ぐなど横の広がりも有り。
事業のきっかけは、それまでそれぞれの機関で相談を受けてはいたが、伴走支援ができないのが共通の課題としてあった。
Bizの創始者である小出宗昭氏を中小企業同友会が呼んで出張相談会をすでに行っていた。それらの動きから常設しようということになった。
令和5年度の予算は4800万円。半分人件費。
令和4年度からは企業版ふるさと納税に力を入れ資金を確保できるよう努力。
(感想)
売れる視点は大事。そして何度でも無料で相談できるので心強い。
市役所や市民団体も相談してるとのことで、経済に留まらず、有能な人材がもつ力を様々な人達が活用していることがわかった。