8/23は札幌市と当別町を視察させていただきました。
<LGBT施策@札幌市>
札幌は道内で一番早くパートナーシップ宣誓制度を導入。
平成28年6月に市民団体から制度導入を求める要望書が提出。
12月に「制度導入検討中」という報道を機に、市民から賛成1400件、反対800件の意見が寄せられる。そのため、周知期間を多く設けた。
制度開始(平成29年6月)から今まで(令和5年7月31日現在)の宣誓組数は196組。
今年度から、居住要件を緩和。
また、どちらかに未成年の子どもがいる場合、届出により宣誓書類に子どもの名前の記載を認めた。(いわゆるファミリーシップ制度と同等か)
自治体間連携は7都市(北見、江別、苫小牧、岩見沢、帯広、函館、北斗)
制度導入に伴う市の施策の対応については
・市営住宅の入居
・犯罪被害者支援制度の対象へ
・職員向け慶弔制度、結婚・忌引き・介護休暇の対象へ
・保育料の算定では、生計が同一か聞き取り、実態を確認して対応
性的マイノリティに係る電話相談(平成29年6月1日スタート)
・相談員は当事者を含む(さっぽろ青少年助成活動協会に委託)
・相談件数は毎年300件程度で、令和5年7月31日現在で合計1323件。
・内容としては「診断を受けたが生きずらい」「性自認にゆらいでいる」「同じ悩みを話せる場がほしい」「カミングアウトについて」「(10代は)制服について」等
LGBTフレンドリー企業登録(平成29年10月1日スタート)
・現時点の登録件数は72事業所
・市内中小企業の登録は少ない
・今年度から企業に直接訪問し、登録を呼びかけている
その他、大学生がデザインしたアライマークを作成したり、広報に特集記事を組むなど、市民の理解を促進する取組が行われておりました。
パートナーシップ制度の有無と理解度は相関すると言われており、制度導入で終わることなく、さまざまな取組が必要だと学びました。
<チャットGPTの実証実験について@当別町>
当別町では、生成AIを適切かつ安全に利用することを前提に、チャットGPTの可能性を最大限に引き出し、業務効率化への新たな道を切り拓くために導入に向けた取組を推進
課題とリスクは
・入力した内容の情報漏洩
・入力した内容がAIの学習に利用される
・適正な利用に向けたルールが必要
↓
技術面では、既に活用しているビジネスチャット上で安全に利用できる環境が整備されていた。
運用面ではガイドラインを作成した。
業務への活用事例としては
・文章生成支援(広報、キャッチコピー、SNS、マニュアル、資料づくり等)
・業務支援(企画・アイディア出し、分類分け、エクセル関数の作成等)
・文章要約、校正支援(議事録の要約、添削、誤字脱字チェック等)
まずは慣れることが大切
そのため「週刊」LoGoチャットGPTというニュースを配信。質問文の事例や使いこなすためのテクニックを紹介し、職員の活用への意識を高めている。
お話を伺い、まずは使ってみたいと思いました。
データが最新ではないことや、事実関係ではなく出現確率で答えを出していること等最終的には人間による確認作業が必要ですが、新たな視点を与えてくれる点や要約作業など、可能性を感じることができました。