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7/4茨城県守谷市の視察

会派での視察2日目です。教育について視察しました。

~先生に優しい学校は子どもたちにも優しい~

守谷市の教育長は元教員の町田香さん。

町田教育長の発案で守谷の教育が変わりました。

視察タイトルは、

守谷型の教育改革で子供・先生・保護者の幸せを実現

「形を変えて、意識を変える」

 

 

<守谷型カリキュラムマネジメント>

すべての基礎となっているのがこれ。通称カリマネ。

 

6時間授業を週2に減。結果、小4~小6は150分、中学校では180分、時間が増え、授業準備や研修に充てられる放課後の時間が増。

教員の心に余裕が出来れば、子ども達に与える影響もよくなり、また、子ども達にとっても、集中力が続き、効果があるということです。

 

また、部活動も授業のコマに入れ込むことで、教員の負担を減らし、集中して活動することで成績もよいとのこと。

部活動は7コマと決まっていて、外部指導者が一部入っても、教える人によって指導する内容が異なるというトラブルもなく、円滑に指導できるようです。

 

国が増やすとしている不登校特例校も授業時間を少なくしていると聞いています。このように1週間の授業時間を減らすことで子どもの負担を減らすことが市内の学校で実現できると知り、これはぜひ室蘭市でも取り組むべきだと思いました。

<若手に優しい~教材バンク・若手教員研修指導員・小学校教科担任>

教材バンクとは、先生専用のポータルサイト。

指導案や授業動画など、他の先生のを参考にすることができます。

新採用の先生が増え、それぞれの方が試行錯誤で授業の工夫を行っているようですが、良いものを参考に堂々と取り入れることができることで、先生もより工夫することができ、授業力がアップすることで子ども達にとってもメリットが。

また、教員採用試験に落ちた講師の先生は、通常指導者がつかないようですが、守谷市では元校長を若手教員研修指導員として配置。

 

守谷市のようにバックアップ体制があれば、経験が浅い先生にとっても心強い。また、授業のレベルが上がることで、質を保つこともできて子どもたちにとってもよいですね。

<不登校支援教室 フリースペース>

適応指導教室(室蘭では教育サポートセンター「くじらん教室」)は箇所数が少ないため、遠くて行けない。そういう子のために各学校の空き教室にフリースペースが開設。

学校には行きたいけど教室には入れない等いわゆる「保健室登校」の子ども達や、授業で疲れて一時的に休憩に来る子等児童生徒一人ひとりに合った支援が行われています。

適応指導教室よりも教室復帰率が高いとのことで、すごく有効な施策だと思いました。

その他、ALTは各学校に常駐、ICT支援員が教育委員会と学区に配置されていることや、スクールロイヤー等、様々な支援や体制がとられていました。

人的費用は約3億ということで、教育にかける熱量の多さが予算にもあらわれておりました。

 

すごく勉強になりました。

ありがとうございました。