· 

令和4年第1回定例会が閉会しました

ご無沙汰しておりました。みなさんお元気ですか?

だいぶ春めいて来ましたね。

 

さて、3月10日(木)に一般質問をしましたので、その内容について2回にわけて報告します。

🌟高齢者が安心して暮らせる地域包括ケアシステムは、地域共生社会の基本です。

地域共生社会は、互助、つまり住民同士の支え合いがセーフティーネットであることが前提であり、居場所を含めた住民主体の取組が求められています。

その際には、福祉だけではなく、都市政策等のまちづくりの視点と連動させることで、住民主体のまちづくりが進むと考え、以下質問しました。

 

 

<地域包括ケアシステムの構築にかかる進捗と課題は>

【問】

地域包括ケアシステムの構築は2025年が目途とされているが、本市の状況と課題は。

【答】

介護保険施設以外にも高齢者を対象とした住宅型施設の選択肢も増え。歩いて通えるところに介護予防の会場やサロンが広がるなど、高齢者を支える体制は充実してきた。

課題は、生活を支えるサービスの人材不足、在宅医療を担う医師の不足。

 

<相談体制の充実や、相談先の周知については>

【問】

住民の各種相談を幅広く受付、制度横断的な支援を実施する「総合相談」について、現状と課題、相談体制の充実の具体策は。

【答】

課題としては、必要な人に情報が充分に届いていないこと。広報や情報誌による情報発信に加え、情報を得にくい対象に向けては、各地域の包括支援センターや民生委員と顔の見える関係を築く等の対応が必要。

【問】

検診や医療・介護を全く受けていない高齢者へのアウトリーチ支援方法について、検討状況とR4年度の具体的な取り組みは。

【答】

対象者は約900人。R4年度は対象者を各包括圏域に分類し、高齢者実態調査や地域包括支援センターの日常業務の情報等をもとに分析し、支援方法について関係各課等と協議する。

 

<地域包括支援センターの圏域について>

【問】

地域包括支援センターは、中学校区の日常生活圏域が基本とされている。

現在4つのセンターがあるが、どういう基準で設置されたのか。

【答】

当時の地域ごとの高齢者人口、高齢化率、住民の生活行動や業務の効率性等を考慮し設置した。

【問】

日常生活圏域という観点から、築地町から絵鞆町の範囲が白鳥ハイツの管轄、本輪西町と港北町はセンターが異なるなど、市民感覚からも日常生活圏域といえないのでは。

都市マスタープランの蘭西、蘭東、蘭北の区域内にし、対象とする空間を同一にすることで、地域共生社会が求める「住民主体」の活動にもつながっていくのでは。

【答】

圏域設定後15年が経過し、圏域間に差が生じている現状。高齢者数の推計や都市マスタープランによる将来のまちづくりも念頭に、今後の日常生活圏域について検討する。

【問】

R4年度は具体的に何に取り組むのか、今後の進め方は。

【答】

R4年度は町会や地域包括支援センターの意見を聴取し、圏域を変更する場合の課題や地域住民に混乱をきたさないスケジュール等について検討し、R5年度の第9期計画策定の協議に挙げられるよう準備する。

 

地域課題と「まちづくり未来計画」

※「まちづくり未来計画」とは、小学校単位で地域の課題を解決するための住民主体の活動。

<他の課との連携について>

【問】

都市マスタープランに「各地域の課題を解決するようなまちづくりを推進」とあるが、福祉との連動・連携が不足していると考える。住民が「この地域に安心して住み続けられるために、今ある課題、そして将来の課題を見据えて、行動に移したい」と思えるようになるためにも、都市政策推進課だけではなく、福祉の視点と他の課との連携が必要では。

【答】

様々な視点が必要なので、関係部署と連携を図りながら対応する。

 

<市民と行政が課題を一緒に学ぶ姿勢とプロセスについて>

【問】

「未来会議」は行政が声かけしてメンバーを集めている。他の市民団体等との違いを明確にすべき。

「住民主体」という名の”放置”ではなく、課題を一緒に学ぶ姿勢とプロセスが必要では。

【答】

まちづくりに関する情報共有も意図して実施したもの。自主的な学びの過程において、市が持つ情報を提供する等、課題を共有するプロセスを通して共に取り組む。

 

<育て合う視点の必要性について>

【問】

組織について「よほどうまく進化し続けられるように、当初から進め方・育て方を整えておく必要がある」「自立を促すといった、放任・無策がめずらしくない」と専門家は指摘している。

「育て合う」視点をもち、予算も含め再度あり方・やり方を検討し、有益な組織に成長できるよう、さまざまな検討が必要では。

【答】

本市としても初めての取組であり、試行錯誤しながら進めている。

今後も、各地域での取り組みの進捗状況など地区相互に共有しつつ、メンバーの成長につながり、かつ、まちづくりに有益なものとなるよう、長期的な視点でサポートを行っていく。