◎パートナーシップを考える
主催:登別室蘭青年会議所
弁護士 加藤丈晴さん・当事者佐藤ゆきさん・登別市長小笠原春一さん
性的指向(好きになる性)・性自認(心の性)は自ら選べない。
そしえて、身体の性・心の性・好きになる性は計算上は12通りだけれど、
実際は幅がありグラデーション。
トランスジェンダー全員が手術を望んでいるわけではない。
当事者に障がいがあるのではなく、社会との接点に障害。
実際は左利きやAB型、佐藤、田中、鈴木、高橋と同じ割合いるが、存在が見えてこない。
その理由は、無知・偏見。「男らしさ」「女らしさ」という性別規範。社会の強い同調圧力。
これらが日本でのカミングアウトを難しくしている。
トランスジェンダーは就職や転職にも困難を抱え、自殺率や自傷行為も高い。
パートナーシップ制度は、自治体が公認しているとメッセージにもなり、存在の見える化につながる。
その制度によって、例えば携帯の家族割が適用されたりと社会意識も変化していく。
明石市は子どもも含めて「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を創設。
差別禁止・アウティング禁止条例は、社会意識の変化をもたらす。
地方でパートナーシップ制度ができると、そこは「帰れるふるさと」になる。
地方では暮らしにくく、都会に出る人が多い。見えていない当事者に大きなインパクトを与える。
リーダーの姿勢が大切。
反対派は「伝統的家族観の破壊」というが、幸せな人が増えるだけのこと。
他人の問題として見ないこと。
ひとりひとり違う。異質なものを排除しないこと。